2012年07月03日

なぜ消費者金融で倒産する所が増えているのか

最近消費者金融の倒産が相次いでいます。
倒産だけではなく、大手金融機関に買収されて子会社となって存続する事になるなど、かつては栄華を極めていたといっても決して過言ではない消費者金融業界に大きな衝撃が走っています。
それはなぜなのでしょう?これには様々な理由があるのですが、一番大きいのは過払い返還訴訟に敗北した点でしょう。
かつて消費者金融は上限金利を出資法の上限に設定していたのです。およそ30%前後ですね。
出資法は本来は団体や事業者向けのものであって、個人への融資向けではないから金利はおかしいのではないかといった話は幾度となく議論の俎上に登場していたのですが、消費者金融業界としては金利が高い方が良いですから、あやふやなままにしていたのです。
個人向けは賃金法の上限である20%前後なのではないかといった話から、賃金法と出資法の上限金利の間、20%から30%を「グレーゾーン金利」と呼び、長らくあやふやなままにしていたのです。
それがなんと、とある個人からの訴えで裁判にまで発展してしまったのです。
これには多くの人が驚いたのではないでしょうか。

企業や団体が訴訟を起こしたのではなく、一個人が起こしたのです。
当初、一個人の訴訟なため、消費者金融業界も多寡を括っていたのです。
それが裁判が進むにつれ、消費者金融業者側が不利になっていってしまったのです。
そのため、裁判の最中であるにも関わらず他の消費者金融業者は金利を下げたほど。
そして結果は消費者金融の敗北。
グレーゾーン金利は違法と判断されただけではなく、それまでに得ていた金利の分まで返還しなければならなくなってしまったのです。
おかげで消費者金融業界はそれまで蓄えていた利益を消費者に返済しなければならなくなってしまったのです。
お金を貸し、返してもらう事で利益を得るシステムの消費者金融が、お金をお客に返済しなければならなくなってしまったのです。
それに加え、総量規制も行なわれるようになりました。
これは多重債務者への救済目的と言われているものの、消費者金融にとって多重債務者は常連客のようなものです。

これまでの利益を返済しなければならなくなってしまっただけではなく、これからの利益まで規制されてしまったのです。
まさに八方塞となってしまいましたから、倒産を余儀なくされた消費者金融も珍しくないですし、大きな銀行の子会社になった消費者金融も多いのです。
果たしてそれが良いのか悪いのかは解りませんが…。

消費者金融業者にとっての常連客?
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posted by キャッシング at 15:10| 金融